知ってるつもり!? 5 〜惜別・信濃森上
収集趣味の世界でも年度末の今日限りでお別れとなる事が数多くありますが、その中で私が選んだのは大糸線の信濃森上駅です。
観光客の便宜を図って営業再開するも白馬駅との駅間が短い為、利用客が隣の白馬駅に集約され、同駅に停車する特急が無くなり、長距離券の需要がほぼ皆無となるなど、悪循環の渦に呑まれてしまったのでしょうか。それとも管理駅白馬の人事異動か何かで管理下の委託駅に対する方針転換が行われたのでしょうか。何れにしても残念です。
大糸線は私にとって本州で一番思い入れのある路線です。
親戚のお爺さんが私の鉄道好きを知り、出張の度に使用済みの切符や出先の駅で入場券などを土産に買ってくれました。本州で最初に手にした入場券が大糸線でした。
それからは先ず大糸線の入場券を集めようと足繁く通うようになるのですが、そんな中で信濃森上駅にも何度となく訪問するようになったのです。
▼無人化直前の3年間は毎年10円ずつ料金が値上げされており、連年購入しても毎回違う額面券が入手出来た
厳密に云うと、私はこれまでに同駅では過去に2度お別れをしています。最初は1983年03月の無人(簡易委託)化、2度目は1991年03月の硬券切符廃止、そして今日は委託解除となる3度目のお別れでした。
▼無人化後の硬券 左は分割民営化直前の国鉄券、右は硬券廃止直前のJR券
▼91年当時は料金券の常備口座が無く(硬券末期で欠札だったのかも)指定席に限らず自由席も料補で対応していた
JRになってからは硬券廃止となった91年03月末を以て(或いはその後程無く?)委託販売が終了し完全に無人化されてしまい、久しく駅での乗車券販売はありませんでしたが、2000年04月06日より委託販売が復活、硬券末期と同様に長距離乗車券や料金券を扱うようになりました。
当時の簡易委託券では都区内、名古屋市内ゆきは余り珍しくありませんでしたが、京都市内、大阪市内ゆきは昨春POS端末を導入した神城や信濃森上の再開と入替わりに委託販売を終了した白馬大池くらいでしか見掛けませんでした。また都区内ゆき学割口座も当時話題になり、収集家羨望の的でした。
大糸線には概ね年一回の割合で訪問していたので、再開後の同駅も毎年のように通っていましたが、変化が現れたのは昨春の事です。
神城駅のPOS導入に伴う惜別収集の折に立寄った所、前月末で長距離口座と一部の料金券口座を廃止し、返納してしまった事を知りました。年度末だったので何らかの動きを予想していただけに不覚でしたが、既にこの時「今日と云う日」は想像に難くありませんでした。
6年間勤め上げた受託者の小母さん、それを陰で支え続けて来た白馬駅長さん、御両人には私個人としましても大変お世話になりました。「お疲れさまでした。そして有難う御座いました。」
最後に私たち収集家に対する御厚意の数々に感謝と敬意を表し、信濃森上駅では何時かまた4度目の出会い(再会)を果たせる事を願って止みません。
【おまけ】
今回委託販売が終了してしまった信濃森上駅と先達てPOS端末が導入された柏矢町駅の切符が何枚か余分に手元にあります。読者の皆さんのうち何か適当なコレクションとの交換に応じて下さる方、事務局まで連絡下さい。
1.「信濃森上から白馬ゆき」軟式乗車券(先着10名)
2.柏矢町の常備補片、但し着駅不定(先着2名)
最終締切2006年4月20日